
お知らせ

2025.12.15
12月10日から12日にかけて兵庫県姫路市で開催された第54回日本免疫学会学術集会において、 歯学部口腔感染免疫学分野の玉井利代子教授が研究成果を発表しました。本学会は、我が国の免疫学研究を牽引する国内最大規模かつ最も権威ある学術集会の一つであり、最先端の研究成果が集約される場です。
発表題目は、“Pretreatment with alendronate augments lipid A-induced IFN-β production via upregulation of cGAS expression by mouse macrophage-like cells”であり、骨粗鬆症治療薬として使用されているアレンドロネートが、自然免疫応答において重要な役割を果たすインターフェロンβ(IFN-β)産生を増強する新たな分子メカニズムを明らかにしたものです。
これにより、骨代謝領域の薬剤が免疫応答制御にも影響を及ぼす可能性が示され、感染免疫学と骨代謝学を横断する新たな研究領域の展開が期待されます。本学では今後も、歯学・医学・薬学の枠を超えた学際的研究を推進し、基礎研究成果を臨床や社会へ還元することで、医療の発展に貢献してまいります。