2025.11.25

　11月21日（木）午後5時より332教室にて、筑波大学学長・永田恭介先生を講師にお迎えし、全学FD研修会を開催いたしました。永田先生は、日本の高等教育改革と研究力強化の最前線を長年牽引してこられた我が国を代表する大学リーダーであり、そのご講演は本学教員にとってまたとない貴重な機会となりました。

　講演ではまず、我が国の研究力の現状と課題について、国際的な視点と豊富なエビデンスに基づく丁寧なご説明がありました。人口減少社会を迎える中で、大学がいかにして研究力を維持・発展させ、世界と伍していくのか――そのために必要な戦略や大学改革の方向性について、示唆に富むご提言を頂戴しました。

　さらに、永田先生が学長を務められる筑波大学における取り組みも紹介され、学生支援、研究基盤整備、国際展開など、多方面にわたる先進的な大学運営の実践に触れることができました。そこには、“世界を見据え、未来を創る大学”としての揺るぎない理念と行動力が示されており、参加教員一同、大きな刺激を受けました。

　永田先生が示されたビジョンは、制度の改革にとどまらず、これからの大学が社会に果たす役割、そして「人づくり」「組織づくり」の本質を問い直す哲学に裏打ちされたものでした。本学にとっても、今後の研究教育改革を推進する上で極めて重要な指針となる内容であり、参加した教員に深い示唆と新たな視座を与える貴重な時間となりました。