2025.11.11

歯学部歯科矯正学分野の川鍋 仁教授らの研究チームによる研究成果が、国際的な学術誌に掲載されました。本研究は、顎矯正手術前後の睡眠呼吸状態と呼吸障害指数（RDI）の短期的な変化を調査し、気道の形態変化と手術侵襲が術後睡眠動態に影響を及ぼす期間を特定することを目的として行いました。その結果、顎矯正手術では骨切り部周囲の組織の一時的な腫脹によりRDIが増加し、術後回復が完了するまで、約3週間の気道管理が重要であることが示唆されました。

本研究は、顎変形症患者の術後管理における新たな臨床的知見を提供するものであり、安全で質の高い外科的矯正治療の実現に貢献する成果です。

著 者：Sasatani, T., Kawanabe, H., Nemoto, N., Fukui, K.
題 名：Short-term changes in sleep dynamics before and after surgical orthodontic treatment
雑誌名：Clinical and Investigative Orthodontics 
doi:10.1080/27705781.2025.2567713  2025.