お知らせ
2024.08.19
歯学部日本語学分野の本多真史講師に関する記事が、8月2日発行の「朝日新聞(夕刊)」第11面に掲載されました。
福島の中通りを抜ける東北本線と浜通りの常磐線では、それぞれ年代・地理別に単語の呼び方を調べた過去のデータが存在します。主体こそ違うが、本多講師は、それらと比較可能なかたちで2000年から2003年にかけて単独で調査をしました。震災後に改めてデータを洗い直し、北関東と福島を結ぶ鉄路が沿線方言に与えた影響を『東北本線・常磐線グロットグラム』(2024年3月31日発行)で明らかにしました。
本多講師は、「利便性のいい東北本線の方が共通語の伝わり方が活発で、方言の衰退が速い」と説明します。この背景には「開通・電化の時期や単線の有無で影響に差が出た」と結論づけました。