2025.12.03

11月29日に郡山市内で開催された奥羽大学歯学部同窓会福島県支部学術講演会で、歯学部放射線診断学講座の川原一郎教授が、「口腔粘膜疾患の診断、皆さんさすけねぇか？〜国保審査委員の立場から見た口腔外科診療〜」と題した講演を行いました。

近年、有名人の舌がん闘病が報道され、社会全体で口腔がんへの関心が高まっています。その影響もあり、口腔粘膜の異常を訴えて医療機関を受診する患者さんが増えており、早期発見につながった症例もみられます。
しかし、口腔がんをはじめとする口腔粘膜疾患は、臨床像が多彩であるため、口腔外科専門医であっても診断が難しい場合があります。日々の診療において、口腔粘膜疾患に遭遇した時に、口腔外科専門医への紹介が必要なのか、このまま経過観察で良いのか判断に迷ってしまうことも少なくありません。
今回の講演では、川原教授が国保審査委員としての知見を踏まえながら、診断の要点や対応の実際をわかりやすく解説しました。